2013年11月5日火曜日



アイロン掛けの手順②綿パン編

2005年、クールビズが施行されて以来、僕は通勤をスーツからジャケパンスタイルに変えた。それまでスーツはクリーニングに出していたが、綿のパンツは自分で洗って自分でアイロンをかけることにした。

綿のパンツの場合、自分で洗った方が汗などの日常的な汚れも落ちるし、クリーニング臭がなくなって気持ちよくパンツがはける。ぜひ、綿パンは自宅で洗ってアイロンがけをすることをお奨めしたい。

綿パンアイロン掛けの手順

綿パンは、洗う時から裏返しにする。裏返しで洗面シンク等で丁寧に押し洗いし、洗濯機は脱水だけ使用する。脱水したら、なるべくしわを伸ばして吊るし干しにする。

アイロンがけもそのまま裏から掛けはじめ、最後の仕上げだけ表からハンカチ等当て布をして掛ける。そうしないと、綿パンはアイロンを回数掛けるごとに焦げが出て色が黒ずんでくる場合がある。こまめに洗濯して長く履きたいのであれば、裏返しが必須である。


まず、裾からアイロンをあてていく。綿パンは生地が厚いので、十分スチームを効かせながらしっかりアイロンを押しあて、しわをのばしていく。


縫い目にそって、できるだけ隅から隅まで丁寧にアイロンをあてていく。


ポケットの裏地をよけながら、裏から掛けられるところはできるだけ掛ける。



ひっくり返して逆側も掛ける。


おしり側のポケットの裏地も丁寧によけながら掛けていく。


アイロン台の端を使ってズボンの前部分を掛ける。



ファスナーの脇の部分やポケットの裏を隅々まで掛ける。


空いている方の手で、生地を伸ばしながら掛けていくと、しわが伸びやすい。


今度は後ろの部分をアイロン台の端を使って広げていく。



ここもポケットの裏地をよけながら、できるだけ隅々まで掛けていく。


裏からのアイロン掛けが終わったら、ズボンの裏表をひっくり返し、表をアイロン掛けしていく。表を掛ける時は、前述のとおり、ハンカチなど当て布を使用して、生地の表面の焦げ付きをできるだけおさえるようにする。


表のアイロン掛けは、足の部分のみで良い。


裾の部分も丁寧に掛けて、足以外にも気になるところがあれば、スチームを効かせてさっと掛けておく。


綿パンツのアイロン掛け終了!


綿パンなので、それほどきっちりプレスが効いていなくても大丈夫。ある程度しわが伸びて清潔感があることを目標に、日々の洗濯&アイロン掛けをしてみよう。



しわを伸ばして気分スッキリ。

2013年11月4日月曜日


アイロン掛けの手順①ワイシャツ編

20数年間、アイロン掛けを続けてくると、自然と身に染みこんだ手順というものができている。特に何かを参考にしたり調べたりした訳ではないが、試行錯誤の中から自分にあったアイロン掛けのプロセスができあがっているのでこれを紹介したいと思う。

ワイシャツ編

ワイシャツのアイロン掛けは、手早く順序よく行うことが重要。もたもたしていると一度掛けたところがしわになったりするので、そこに気をつけながら、手際よく仕上げる。

最初は衿。衿(えり)はアイロン掛けしたあとはしわになりにくいので、いちばん最初に掛ける。衿を表にして広げ、剣先(衿の尖った部分)から逆側の剣先まで一気にしわにならないようにアイロンを滑らせる。掛け終わったあとはしわになりにくい衿ではあるが、一度しわになったらしわを取りにくいので、アイロンをあてる時はしわにならないように慎重にあてる。十分スチームを効かせながら掛けると良い。


次に袖。袖も生地が硬いので、アイロンを掛けたあとはしわになりにくいが、掛けるときしわにならないように注意が必要。袖もアイロン台にしっかりと伸ばし、上からアイロンで体重をかけるようにプレスする。


袖のプリーツは、シャツの仕様によって折り方がまちまちなので、プリーツの形状を良く見て、一気に上からプレスし型を整える。


袖は袖口からアームホール(脇の部分)まで掛け終えたら、ひっくり返して逆側も掛ける。


右袖が終わったら、左袖。先に左を掛けたら右袖へ。袖は左右をかける。


アームホールまで掛けたら逆へ。


袖の細かいプリーツは、空いてる方の手で生地を引きのばしながらアイロンをあてていくと、比較的きれいにまとまる。


生地のひろい部分は、アイロンを大きく滑らせ、しわを伸ばしていく。


アームホールの生地のつなぎ目も、しっかりおさえながらしわを伸ばす。


剣ボロ(袖のボタンを留めてある部分)はボタンをよけながら掛ける。ボタンの裏からアイロンを乗せて掛けると、何回か掛けていくうちに生地がボタンの裏だけ破れてしまうことがあるので気をつけて。


次はヨーク(肩の部分)。アイロン台をうまく使って肩の部分がまっすぐ広くアイロンにあたるように広げる。


背中のプリーツをよけながら、しっかりと掛けていく。


右から左までヨークの部分の隅から隅まで掛ける。


生地が二重になっているので、ここもスチームを十分に効かせながらしっかりとプレス。


次に前身頃。着ていていちばん人の目に触れるところでもあり、ここは最もしっかりとしわを伸ばしたい部分でもある。


胸ポケットも生地が二重になっているので、スチームを効かせてしっかりとプレスする。


しっかりとしわが伸びると、気持ちもスッキリ。ここがワイシャツアイロン掛けの醍醐味でもある。


次に後身頃。いちばん生地の広い部分でもあるので、アイロンの温度に気をつけながら掛ける。途中でアイロンの温度が下がったら、一度温度を上げ直して掛ける。


肩のヨーク部分、アームホール、前身頃と生地のつなぎ目も多いので、隅から隅までしっかりとアイロンを滑らせてしわを伸ばしていく。


そして、逆側の前身頃。アイロン台を上手に使って生地を平にしておく。


生地を引っ張り、伸ばしながら一気に掛ける。ボタンとボタンの間も忘れずに。


仕上げは肩の部分。


二重になった生地がさらに側なるので、上から体重をかけしっかりとプレスする。


そして逆側。


ボタンダウンの場合は、ボタンをよけながら肩のラインを出す。


全体掛け終わったら、しわにならないようにすぐにハンガーに吊るしておく。


以上が、ワイシャツのアイロンがけの手順である。僕の場合はワイシャツは柔らかめに着たいので、スプレー糊は使わないが、もっとプレスを効かせたいならスプレー糊を使うと良いと思う。ただし、スプレー糊を使いすぎると、アイロンの底やアイロン台が焦げることもあるので注意。スチームでしわが伸びにくい場合はアイロンスムーサーを利用してみると良いと思う。

しわを伸ばして気持ちもリフレッシュ!

是非皆さんも、自分でアイロン掛けにチャレンジしてみてください!


2013年10月27日日曜日

週末はズボンを洗う。


アイロンがけは通常平日の夜か朝に行う。仕事が休みの週末は、アイロンがけのお仕事もお休みである。ただし、アイロンはお休みでも、平日に履いたズボンを洗うのが、土日のお仕事となっている。

もちろん、自分で洗濯するのはスーツのパンツではなく、綿のパンツである。

環境保全のためのクールビズが施行されて以来、僕の職場も一年を通してノーネクタイでの勤務となった。それを期に、長年着ていたスーツをやめて、ジャケットと綿のパンツ、いわゆる”ジャケパン”スタイルにした。

ジャケパン通勤になってからも、ジャケットとパンツはクリーニングに出していたのだが、だんだん太股の辺りから臭ってくるパンツのクリーニング臭が気になり、クリーニングに出せば出すほど臭いがキツくなってきた。しかも、クリーニングからあがってきたばかりのパンツはじっとりとオイルがしみ込んでいて日にちが経ってもじっとりとした染みがとれなくなった。

「これはもう、洗うしかない」

そう思い立って、洗ったことのない綿のパンツを洗ってみたのである。もちろん、プライベートで普段履きしている綿パンは洗っているが、アイロンがけ対象外であった。

まずは洗面シンクに水を張り、ホームクリーニング用洗剤を入れ、パンツをつけてみた。すると油がしみ出してきて、洗濯水は真っ黒になった。

「これをずっと履いていたのか。。。」

これまで清潔のためと思って、こまめに出していたクリーニングが逆に汚れを蓄積することになっていたとは。それっきり綿のパンツをクリーニングに出すことはやめて、自分で洗うことにしたのである。洗い上がったパンツは、においもなく、色も明るくなりさらっと清潔感満載に!

こうしてアイロンのお仕事メニューに、自分で洗った綿のパンツがラインアップとして加わり、週末の楽しみとなった。もちろん、ポリエステルのパンツやジャケットはクリーニングに出しており、必要に応じた使い分けをしているわけであるが、できればそのうち、手洗い&アイロンにチャレンジしてみたいものである。

こちらは、クリーニング出していたパンツを洗った時の模様。汗や日常の汚れとは異なるものが出てきているのがわかる。






2013年10月24日木曜日



きれいにアイロンをかけるためのひと手間。

おいしい料理を作るために、下ごしらえにひと手間かけるように、きれいにアイロンをかけるためにもひと手間かけたい。僕のひと手間は、一日着たワイシャツを脱いだらすぐに、襟に洗濯洗剤をしみ込ませておくこと。

アイロンをきれいにかけるためには、アイロンをかける衣類がきれいであることが前提である。汚れた衣類にアイロンをかけたところできれいにはならない。

アイロンの天敵のひとつは皮脂。洗濯しても皮脂が残っていては、汚れ成分を衣類の繊維の中に、油ごと熱で定着させてしまうようなもの。これを繰り返すと汚れが染み付いて洗っても落ちなくなってしまう。これをアイロン前のひと手間、というより洗濯前のひと手間で皮脂をできるだけ取り除いておきたいのである。

仕事から帰ったらすぐにワイシャツを脱いで、襟を広げ液体洗剤を襟にそって少量かけ染み込ませておくだけ。あとは洗濯するまで放っておく。多分、あまり何日も放置しておくと洗剤が固まってしまい逆に汚れが落ちなくなってしまうと思うのでなるべく早めに洗うことをお奨めしたい。1日2日なら普通に洗濯すれば問題なく汚れは落ちる。

そもそも襟に汚れが着かないようにと、朝シャワーを浴びる時に首周りをできるだけきれいに洗うことを心がけてはいるが、仕事から帰ってワイシャツを脱ぐと襟がじんわり汚れている。仕事の合間に制汗シートなどで首周りを拭いたりすればよいのだと思うが、そこまでやるとひと手間の域を超えてしまう。いまのところは洗濯前の洗剤しみ込ませテクが僕のひと手間である。

昨晩からこっそり立ち上げたこのブログ、いまのところ39ページビューという閲覧数。うちわけは日本:21、アメリカ:16、韓国:1、ウクライナ:1。ウクライナの読者の方、遠くからありがとう!韓国、アメリカの方はきっと僕のブログが映画「アイアンマン」に関するブログだと勘違い閲覧かな。


しわを伸ばして今日もリフレッシュ!

本日のお仕事:

ワイシャツ×1、綿パンツ×1、子供の幼稚園のブラウス×1





しわを伸ばせば気持ちもリフレッシュ!

アイロン歴23年、アイロン男子”IRON-MAN(アイロンマン)”こと、谷口です。

僕のアイロン人生は会社入社とともにスタートしました。

社内人になってスーツを着るようになると、スーツをクリーニングに出す、ということをしなければなりません。当然、中に着るワイシャツもきれいにしなければなりません。

最初はスーツもワイシャツもクリーニングに出していたのですが、入社したての新入社員ですから、そんなに何着もスーツを持っているわけではありませんし、ワイシャツだって数枚の着回しです。

自宅から最寄り駅までの道中にクリーニング店を見つけ、通勤途中にクリーニングを出すことにしました。たしか朝出せば夕方には仕上がっている「一日仕上げ」のお店でした。

朝、通勤時にクリーニングに出し、夕方ピックアップしようとするのですが、地域のクリーニング店は閉店時間も早く、夜8時くらいには閉まってしまいます。残業で遅くなると「一日仕上げ」であがっているスーツやワイシャツをその日のうちにピックアップすることができません。

スーツなら、数日同じものを着ていても良いですが、ワイシャツは毎日取り替えたいところです。毎日クリーニング店に寄るわけでもないので、複数枚を一度にクリーニングに出すことになり、必然的にワイシャツのストック数が必要になります。

当時はそんなに安い衣類もありませんでしたし、ワイシャツもたくさん買う程お金はありません。ましてやクリーニング代も毎回かかるわけで、行き着いたところが

「ワイシャツは自分で洗って、自分でアイロンをかけよう!」

1990年夏、僕のアイロン人生のスタートでした。